今回は能の名曲「山姥」を上演。野村萬斎が狂言「佐渡狐」を演じます。
【演目と出演】
番組
仕舞 「弱法師」
俊徳丸 藤波 重彦
地謡 藤波 重孝
大松 洋一
高梨 万里
武田 崇史
松木 崇俊
狂言 「佐渡狐」
佐渡のお百姓 野村 萬斎
越後のお百姓 野村太一郎
奏者 高野 和憲
(休憩 十五分)
能 「山 姥」
里女・山姥 下平 克宏
百万山姥 大槻 崇充
従者 殿田 謙吉
所の者 野村 裕基
笛 松田 弘之
小鼓 大倉源次郎
大鼓 亀井 広忠
太鼓 小寺真佐人
後見 武田 尚
大松 洋一
地謡 藤波 重彦
松木 千俊
藤波 重孝
川原 恵三
北浪 貴裕
金子 聡哉
新江 和人
田口 亮二
イヤホンガイド 武田 崇史
終了予定 午後三時四十五分
【あらすじ】
能「山姥」やまうば
山姥の曲舞を得意とした百万山姥という遊女が、善光寺詣りを思い立ち、都から
越後・越中の国境の境川に着く。一行は、里人から勧められた上路を行く事となり、乗り物を捨て、徒歩で山道を行こうとする。すると、俄かに日が暮れ、一人の里女
が現れる。女は宿を貸そうといい自分の庵に案内し、曲舞を所望する。女が山姥について詳しいのを不審に思い、従者が名を尋ねると、女は我こそは山姥であると明かす。そして曲舞を謡うなら、再び姿を現し歌に合わせて舞おうと言い捨て、消え失せる。
やがて夜も更け、遊女が笛を吹き待ち受けると、深山幽谷の気色の中に、山姥が奇怪な姿で現れる。山姥は遊女の謡に合わせて、自分の境涯や、四季折々に雪月花をたずねて山巡りするさまを舞ってみせ、やがて何処ともなく去ってゆく。
山姥は恐ろしい鬼女というより、自然そのもののようであり、時に山人に寄り添う心優しい仙女です。その山巡りするさまは、苦行の連続する人間の姿ともいえましょうか。終始鬼気に満ちた、迫力に満ちた作品です。
狂言「佐渡狐」さどきつね
年貢を納めに都へ上る途中で道連れになった、佐渡と越後のお百姓。佐渡に狐のいるいないを巡り賭けをすることになったが、実は佐渡には狐はおらず、狐を知らない佐渡のお百姓は、奏者(取次の役人)に賄賂を使い、味方についてもらう。しかし
奏者の「佐渡に狐はいる」という判断に納得のいかない越後のお百姓に、狐の形恰好を問いただされ…。
越後のお百姓の追及に必死で答える、佐渡のお百姓と奏者の連携プレーが見どころです。世相を風刺しつつ、中世の人々のたくましく生きる姿が笑いの中に描かれた狂言です。
【料金(税込)】
全席指定
S席 10,000円
A席 8,000円
B席 5,000円
※未就学児の入場はご遠慮ください。
※車椅子席・介助席のご購入は、高崎芸術劇場チケットセンター(TEL:027-321-3900)までお電話でお申し込みください。
【チケット発売】
《Web先行》
11月24日(金)10:00~
高崎芸術劇場メンバーズ限定(登録無料)
《電話》
11月28日(火)10:00~
高崎芸術劇場チケットセンター
TEL:027-321-3900(10:00~18:00)
《窓口》
11月29日(水)10:00~
高崎芸術劇場2Fチケットカウンター(10:00~18:00)
ほか高崎市内9か所の高崎市施設プレイガイド
※電話発売で完売した場合は、窓口での販売は行いませんのでご了承ください。
【高崎演能の会 プレ講座】
シテをつとめる観世流能楽師の下平克宏さんを講師に迎え、事前講座を開催します。映像や資料を交えて分かりやすく解説します。
申込み方法、内容の詳細については、決まり次第ご案内いたします。
1月15日(月)「山姥が山巡りするぞ、苦しき」
【主催】
高崎芸術劇場(公益財団法人 高崎財団)