【演目】
≪昼の部≫ 14時00分開演(13時15分開場)※完売しました
おはなし 手島 仁
仕舞 玉之段 藤波 重彦
地謡 松木 千俊
大松 洋一
新江 和人
松木 崇俊
狂言 二人大名
使いの者 野村 萬斎
大名 内藤 連
大名 中村 修一
能 鉢木
佐野源左衛門常世 下平 克宏
常世の妻 大槻 崇充
旅僧・北条時頼 殿田 謙吉
時頼の家臣 則久 英志
家臣の下人 高野 和憲
鎌倉の使い 野村 太一郎
笛 小野寺 竜一
小鼓 鵜澤 洋太郎
大鼓 安福 光雄
後見 武田 尚浩
藤波 重孝
地謡 藤波 重彦
小早川 修
松木 千俊
大松 洋一
川原 恵三
金子 聡哉
新江 和人
小早川 泰輝
(終了予定 16時30分)
≪夜の部≫ 18時15分開演(17時30分開場)
おはなし 手島 仁
仕舞 田村 藤波 重孝
地謡 川原 恵三
新江 和人
大槻 崇充
松木 崇俊
狂言 入間川
大名 野村 萬斎
入間の何某 野村 太一郎
主 石田 淡朗
能 船橋
里の男 下平 克宏
里の女 大松 洋一
山伏 殿田 謙吉
山伏 則久 英志
所の者 高野 和憲
笛 小野寺 竜一
小鼓 鵜澤 洋太郎
大鼓 安福 光雄
太鼓 小寺 真佐人
後見 藤波 重彦
松木 千俊
地謡 武田 尚浩
小早川 修
藤波 重孝
川原 恵三
新江 和人
小早川 泰輝
武田 崇史
松木 崇俊
(終了予定 20時45分)
【あらすじ】
≪二人大名(ふたりだいみょう)≫
二人の大名が供を連れずに外出する途中、道ずれになった男を脅して太刀を持たせる。男は、大名の態度に腹立たしくなり、太刀を振りかざし、太刀や小刀、素襖上下を脱がせ奪おうとする。返せと懇願する大名に、鶏の蹴合う真似・犬の噛合う真似・起き上がり小法師の真似をさせてなぶった後、そのまま逃げ去る。
大らかな、狂言の笑いの世界を、心ゆくまでご堪能ください。
≪鉢木(はちのき)≫
高崎を舞台とし、冬になると各地で頻繁に上演される、人気曲である。
上野国佐野に住む佐野源左衛門常世(ふりがな:さのげんざえもんつねよ)は妻と零落した日々を送っていたが、大雪の日に旅僧に一夜を提供する。常世は家宝の梅・桜・松の鉢木を切り暖を取り、貧しいながらも精一杯のもてなしをする。そして落ちぶれてはいるが、鎌倉殿への忠誠は誰にも負けないと語る。
実は旅僧は最明寺時頼(ふりがな:さいみょうじときより)で、鎌倉に帰ると、常世の本心を試そうと、いざ鎌倉の号令をかける。果たして、常世は錆びた長刀を持ち、痩せ馬に乗り、一番に駆け付ける。時頼は常世の忠義を褒め、横領されていた本領を返し与え、鉢木に因んだ三箇の荘(加賀の梅田・越中の桜井・上野の松井田)を褒美に与える。
鎌倉武士の気骨を描いた痛快な物語である。寒さ厳しい雪景色と、そこに住む上州人の情の温かさを対照的に描き出している。
≪入間川(いるまがわ)≫
中世の入間地方で使われていると都に伝わった、逆さ言葉の遊びを「入間樣」といった。物事をすべて反対に言い表す、特殊な言葉使いを通じて、言葉の面白さを描いた作品である。
都から帰郷する大名が入間川にさしかかり、川の向こうを通る入間の何某にことばをかける。渡り瀬を問うと、ここは深いという答えが返ってくる。大名は、ここは入間、さては入間樣の逆言葉で浅瀬かと考え、かまわず川を渡り、深みにはまってしまう。ずぶ濡れになった大名は、怒って成敗しようとすると、何某は成敗するとは入間樣なら助けるということだと喜ぶ。武蔵野の入間川あたりの自然の中で、大名は入間樣に興ずる。
≪船橋(ふなばし)≫
万葉集に描かれた、高崎市佐野船橋に伝わる悲恋物語。
佐野の烏川の対岸に住む男女は、惹かれあい、夜な夜な船橋を渡り逢瀬を重ねた。交際に反対した互いの両親は、船橋の板を取り放し、交際をあきらめさせようとするが、二人はそれに気付かず、川に落ち死んでしまう。
舞台では、僧が佐野に着くと、里の若い男女が現れ、橋の造立の寄付を乞う。男は、万葉集の故事を語り、自分達はその幽霊であると明かし消え失せる。やがて男女が昔の姿で再び現れ、壮絶な最期を再現し、叶わぬ恋の無念さを語るが、僧の回向に感謝し成仏を遂げるのであった。
万葉集 巻十四 東歌
「かみつけの 佐野の船橋とりはなし 親はさくれど わはさかるがへ」
【チケット発売】※昼の部は完売しました
web先行:12月4日(金)10:00~
電話発売:12月7日(月)10:00~
窓口発売:12月8日(火)10:00~
※電話発売で完売した場合は、窓口での販売は行いませんのでご了承ください。
【料金】
全席指定 S席8,000円 A席5,000円
【主催】
高崎芸術劇場